2021/08/05

第1回ミラタンカフェ「米ハーバード大学合格までを語る」

講師の松野知紀さん

 7月20日(火)の放課後、本校の教室でハーバード大学に合格した松野知紀さんを講師に迎え、第1回ミラタンカフェを行いました。

 ミラタンカフェとは、未来探究カフェの略称です。この企画の目的は、様々な分野で活躍する講師を迎え、生徒とディスカッションを通して交流することで、生徒が自らの進路に関して深く考える機会とし、進路選択の一助とすることです。

 また、様々な講師との交流を通して、生徒が刺激を受け、自らの在り方生き方への考えを深め、行動が変容することを期待しています。

 敢えて、「ミラタンカフェ」というネーミングにしたのは、カフェのような柔らかい雰囲気を醸成することで、単なる講演会に終始せず、自由で活発な議論を促進するためです。


松野さんの話を夢中になって聴き入る生徒たち

 松野さんは、海外大学を目指すきっかけとなった小学生の頃の出来事から、ハーバード大学に合格するまでのエピソードを語ってくれました。

 ハーバード大学に進学を決めたのは、文系・理系の枠が強い日本の大学とは違って、専攻や分野間の隔たりが薄いためだそうです。アメリカの大学には松野さんがメインで学びたい政治学に加え、数学などの理系分野も専攻することができるという特徴があり、将来政策立案に数学的な分析を加えるという松野さんの夢を叶えるためのベストな進路選択だったそうです。

 他にも松野さんは、英語力を伸ばした方法や、国際学生サミットなど課外活動の話、アメリカの大学の魅力や入試のシステムなどについて語ってくれました。

 最後に海外のトップ大学に合格するためには、すべてが完璧である必要はなく、スキルや能力以上にマインドセットが重要で、最終的には今までどのような活動をしてきたのかという、ありのままの自分を評価してもらうことだ、と松野さんは生徒たちに熱いメッセージを送ってくれました。

生徒たちと語りあう松野さん

 いつも以上に生徒たちからはたくさんの質問が活発に寄せられました。松野さんはひとつひとつ丁寧に答えてくれました。夢に向かって進む松野さんの情熱が、生徒たちの心を突き動かしてくれました。


この夏、勝田高校から世界へ

アメリカ星条旗を掲げる飯村さん(左)と住谷さん

 勝田高等学校と勝田中等教育学校では、一般社団法人国際教育交流ネットワーク機構と連携し、奨学金をもらってアメリカ公立高校に1年間留学するプログラムを今年から実施しています。

 このプログラムは、海外事業コンサルティングGSOが主催する「アメリカ公立高校交換留学奨学金プログラム」で、米政府から奨学金が支給されるため、一般的な海外留学より安価に留学できる制度です。

 本校では、同機構の協力により、本校生徒向けに同プログラムの設置が可能となり、勝田高校と勝田中等教育学校の生徒で一定の条件を満たしていれば、同プログラムを優先的に利用して留学できるようになりました。

 今回、勝田高校生初の奨学金プログラム合格者として、勝田高校1年の飯村美奈さんと2年の住谷洸(いたる)さんの2名が選ばれました。

 飯村さんはすでに中学校の時に同プログラムに合格しており、「留学を推進している学校だから」という理由で勝田高校を受験したそうです。住谷さんが留学に挑戦した理由は「小さい頃から英語が好きだったので、アメリカに行きたかった」からということでした。

 二人は半年間、同機構によるオリエンテーションを受けながら留学準備をしてきました。二人は留学中も、定期的に本校に現地の様子を伝えてくれる予定です。二人とも「帰国後は英語を生かした進路につきたい。」と考えています。

 この夏、勝田高校では、同プログラムによらずに留学する生徒も含めて、合計3名の生徒がアメリカに旅立ちます。勝田高校と勝田中等教育学校はこれからも、グローバル教育の一環として、海外留学を促進してまいります。

茨城新聞(令和3年8月1日)に掲載されました