2023/08/10

野球を愛する心が結んだ奇跡の出会い~憧れの隻腕投手アボットと川嶋くん~

 惜しくも3回戦で、県大会優勝校の土浦日大に敗れた本校野球部。今回、隻腕ピッチャー川嶋駿輔くん(3-3)の活躍ぶりが各新聞に取り上げられました。

川嶋くんは、本校の保健体育の授業でアボット選手が自分と同じ障害をもちながらも大リーグで活躍したことを知り、初心者でありながら野球部に入部。生まれつき右手から先がないというハンディキャップがあるにもかかわらず、厳しい練習を続け、この夏、対土浦日大戦でも先発投手として活躍しました。そんな彼のアボット選手への憧れについて書かれた読売新聞の記事を読んで感動した名古屋の86歳の野球ファンの方が、なんと大リーガーの隻腕投手アボット選手の当時の新聞記事と直筆のサイン色紙を川嶋くんに寄贈してくださったのです!「ハンデをものともせず一生懸命に取り組む姿に感動しました。」という手紙と一緒に。

    頂いたアボット選手のサインとともに

今回、この信じられない奇跡のような出会いのきっかけとなった読売新聞の記者が取材に訪れ、川嶋くんを取材してくれました。サイン色紙を「宝物としていつも眠る前に見れるよう自分の部屋に飾ります。」と嬉しそうにインタビューに答える川嶋くん。将来は、食物科学の分野に進んで、長寿や健康を作る食物の研究に携わりたいという夢をもっているそうです。
インタビューに答える川嶋くん(左)

「障害にくじけそうな人に何か伝えたいことはありますか」と聞かれて川嶋君は、「自分の親は自分のハンデにかかわらず、何でもやらせてくれました。まずはやってみなければ、やれるかやれないかはわかりません。やってみてダメならあきらめて、また次のチャレンジに向かって頑張ればいいと思います。でもやってみると、必ずそこからまた世界が広がるので、無駄なチャレンジはないんです。最初からやることをあきらめたら、何も得るものはありません。」とにこやかに答えました。

たくさんの人々に勇気を与えてくれた川嶋君、大学受験という次なるチャレンジに向かって健闘を続けていきます!

  彼の才能を見出した監督とともにガッツポーズ!